楽天モバイル「MVNO vs MNO」現状比較と今後について

(2020年3月7日記載)

楽天モバイルのキャリアサービス(MNOサービス)について2020年3月3日に正式発表がありました。

これまでは格安SIMとして楽天モバイル(MVNO)を利用されていた方も多いのではないでしょうか。(私を含め)

今回楽天としてMVNサービスの参入にさいし、情報もそろってきたので、これまでのMVNOサービスとの比較をして検証してみたいと思います。

スポンサードサーチ

MVNOとMNOとは

楽天モバイルが2020年3月3日に独自のキャリアサービス(MNOサービス)を発表しました。

全てではないですが、私もLive動画で三木谷社長の話を聞いていました。

ところで、これまでの楽天モバイルとないが違うのか、MNOやらMVNOとはなんなのかをまずは簡単に解説します。

楽天モバイル

〜2020年4月7日受付まで:格安SIMであるMVNO

*この期間にMVNOを契約した場合の終了時期は未定

2020年4月8日〜:MNO開始(新規受付もMNOのみへ)

楽天モバイルはこの時期に通信サービスを大きく変えてきます。

まずはこれまでのMVNOについてですが、簡単にいうと以下のような感じです。

MVNOとは

MVNO:Mobile Virtual Network Operatorの略語で「仮想移動通信業者」と訳します。

他社から無線通信インフラを借り受けて、音声通信やデータ通信のサービスを提供する事業者のこと。(つまり、ドコモなどのキャリアから通信インフラを借りてサービスをしている会社です)

https://mobile.rakuten.co.jp/article/welcome/mvno/より引用

格安スマホ=MVNOという認識です。

これまでの楽天モバイルやY!モバイル、マイネオなどなどいろいろありますよね。

詳しくは楽天モバイルのサイトに説明されているので参考にしてください。

それに比べて楽天がこれから行うサービスMN0は以下のような感じです。

MNOとは

MVNO:Mobile Network Operatorの略語(MVNOから Virtual 「仮想」を表す文字が抜けています。)

自社の通信回線を使ってサービスを提供する事業者のことです。

2020年3月現在では、ドコモやソフトバンク、auなどの携帯キャリアが該当します。

このような自社の回線に楽天も参入していくということになっています。

「ドコモ」「au」「ソフトバンク」に割って入っていくような感じですね。

楽天モバイルのMNOサービス(利用料金・プラン内容)

https://www.rakuten.ne.jp/gold/rakutenmobile/un-limit/より引用

プラン料金 一年無料(300万人限定) →  2,980円/月
エリア 国内
楽天回線エリア パートナー回線エリア
データ通信 制限なし 2GB/月
通話 Rakuten
Link同士
0円
Rakuten
Link利用
0円
通常の電話 20円/30秒
SMS Rakuten
Link同士
0円
Rakuten
Link利用
0円
通常のSMS 3円/70文字(全角)

プランはとってもシンプルでひとつだけです。

大きなポイント(メリット)として

国内データ使い放題(楽天回線エリア)

国内通話かけ放題(Rakuten Link使用)

月額は一律2,980円(2年目以降)

最低利用期限なし

楽天ポイント使える

また、早期に申し込んで300万人までに入れば1年間は無料になるサービスを打ち出しています。

楽天回線エリアではデータ通信使い放題が最も売りにしているところですね。

スポンサードサーチ

MNOのデメリットや注意点(MVNOの方が優れていると思うところ)

都市部以外はMVNOよりデータ制限が強い

大々的にメリットを発表していますが、これまでの大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)に比べて同じ品質は望めないことがあります。

最も注意が必要なのは「楽天回線エリア」「パートナー回線エリア」が別れているところです。

楽天モバイル(MNO)回線は設備が整っておらず、都心部以外はパートナー回線(au)の利用が必要です。

これが問題で、パートナー回線エリアでのデータ通信では月額2GBの制限が設けられ、超過すると128kbpsに速度制限されます。

データ使い放題の注意

楽天回線エリアのみのサービス

楽天回線エリアは都心部しか整ってなく、多くの地方ではパートナー回線が必要

パートナー回線で2GB/月を越えると、低速の128kbpsになってしまう。(正直使い物にならないレベル。動画はもちろん、画像の多いWEBページの表示にも時間かかる)

しかも、自動でこの回線は変わってしまうようで、無意識のうちにパートナー回線を利用していて、月額制限になってしまうこともあるようです。

パートナー回線(au回線)の容量追加も可能ですが、以下のような料金がかかります。

パートナー回線(au回線)の容量追加

1GB/500円

例えば、月額10GB使う方が楽天モバイル(MNO)に乗り換え、楽天回線ではなくパートナー回線エリアで使用することになってしまったら、同じ使い方をするためには、2GB以外に8GBの追加(4,000円)が必要になることになります。

このパートナーエリアのデメリットを考えると、これまでのMVNOでのサービスに魅力を感じます。

逆に楽天モバイル(MVNO)の場合、「スーパーホーダイ」プランで契約しているデータ通信量を超えたとしても、最大1Mbpsで使い放題となっています。

これは大きなメリットで、例えば今回発表されたMNOサービスと同じ容量2GBのプラン「スーパーホーダイプランS」にしたとしても、2GB以上使ったとしてもMVNOであれば最大1Mbpsで使い放題です。

これはお昼や夜のゴールデンタイムでなければ30分の動画も見ることができるレベルですので、128kbpsとは比べられないくらい使い勝手がいいです。

(私はMVNOで楽天モバイルを選んだ理由がこの速度が確保できるためでした)

都市部しか利用しない方にはメリットがありますが、地方在住の方にはMVNOのほうが魅力的であると私は感じました・・・

指定端末でないとMVO回線は開通できない(iPhone対象外)

これも大きなデメリットです。

楽天モバイル(MNO)が公式に対応していると示しているのはたった21種類だけです。

メーカーも限られていて、「iPhone」が動作保証の対象外です。

楽天モバイルから販売されている11種、SIMカードを入れ替えて利用できる機種が10種です。

楽天モバイルから販売されている機種 SIMカードを入れ替えて利用できる機種
Rakuten min OPPO Reno 10x Zoom
OPPO Reno A OPPO Find X
OPPO A5 2020 OPPO R17 Pro
arrows RX OPPO AX7
AQUOS sense3 lite AQUOS zero SH-M10
AQUOS sense3 plus AQUOS R2 compact SH-M09
Xperia Ace AQUOS sense2 SH-M08
Galaxy S10 AQUOS sense plus SH-M07
Galaxy Note10+ AQUOS R compact SH-M06
GAlaxy A7 AQUOS sense lite SH-M05
HUAWEI nova5T HUAWEI P30 lite
HUAWEI nova lite3

なにより「iPhone」が対象外なのがよくないですね。

これまでのMVNOサービスはSIMフリーiPhoneが利用できました。

私もiPhone利用者ですので、これが対象内になってくれないと検討の余地にはいりません・・・

楽天の格安SIM(MVNO)は2020年4月7日で新規受付停止

楽天モバイル(MNO)のサービスは2020年4月8日(水)に開始です。

すでに楽天モバイル(MNO)の公式サイトで先行受付を開始しているので、1年間を無料にするためのキャンペーンは300万人限定になっているので興味のある方は早めに手続きをしたほうがいいです。

そして残念なことに、これまでのMVNOサービスは2020年4月7日で新規受付停止になります。

現行サービスを希望される場合は、早めに申し込んだほうがいいですね。

それまでに契約している方は現行通り利用できますが、いつまでサービスが続くのかは明記されていません。

おそらく、何ヶ月、何年かで完全移行するつもりだと思いますので、サービスの切り替えには注意です。

私は格安SIMをオススメしている以下のサイトでも、特にこれまでの「楽天モバイル(MVNO)」をオススメしていたので残念でもあります。

固定費削減編:格安SIMに乗り換える

スポンサードサーチ

まとめ

2020年3月3日に発表された楽天モバイル(MNO)サービスについて、わかっている範囲でまとめてみました。

楽天回線エリアで生活している方にはメリットもありますが、地方の方やiPhone愛用者の方は、現行のMVNOのほうがメリットが大きいような感じがします。

しかし、MVNOは2020年4月7日で新規受付終了してしまいますので、現行のサービスを希望している方は早めに乗り換える必要があります。

今後さらに楽天回線エリアの拡大やサービスの拡充に期待したいところです。