生命保険にはどのようにして加入しましたか?
多くの方は、看護師になってから加入した方が多いのではないでしょうか?
病院で働いていると・・・
忙しい看護業務のなか、スーツをきた保険の営業マンが病棟にくることはありませんか?
師長やベテラン看護師を抑え、新入職員が入ってくるとタイミングをみて会いにきませんか?
「社会人になったし保険に入らないとだめですよ」
「先輩たちもたくさん入っていますし、この保険が看護師さんにはオススメですよ」
「病院割引がありますので、まとめて申請できますし、保険料も割安ですよ」
「結婚した(子供が生まれた)なら、保険の追加や見直しが必要ですよ」
などなど、積極的に売り込みにくるのではないでしょうか?
言われるがままに、入っていませんか?
「病院割引があるならお得で安心かな」
「先輩たちも入っているし」
「業務の合間だから、忙しくて話も聞けないし、とりあえずまかせようかな」
生命保険はそのように決めては絶対にダメです!
私は病院勤務をして13年になります。妻も看護師で、結婚前に入っていた保険は、病院を出入りしている保険の外交員(名物おばさん)からの勧めで、よくわからずに、とても損する保険に加入していました。
私も親の紹介で、割高な保険によくわからずに入っていました。
今ではその時の保険は勉強料だと思って解約し、自分で調べて納得のいく保険に入っています。
はっきりいって看護師は売り込みやすい顧客になっています。
私たちの失敗も踏まえて、看護師と生命保険について書いてみたので参考にしてください。
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目次
看護師は生命保険を売り込みやすい顧客になっている!?
看護師は生命保険会社から売り込みやす「かも」になっているのはご存知ですか?
私の友人が保険屋をやっていて、割りのいい営業先が病院だといっていました。
医療分野のプロにも関わらず、なんでそうなるのでしょうか?
理由としては・・・
・看護師は新入職員から比較的給料がいいため、生命保険にかける資金的な余裕がある
・常日頃から病人を相手にしているため、自分のことに置き換えて将来の健康や財産に不安になっている人が多い(確率の低いことを、世の中の人より高確率で起きる気がしてしまう)
・お金に関する本当の知識が少ない。(これは頭のいい、医師にもいえるようです)
・職場や仲間内の会話はどうしても医療職が多いため、お金の知識がつきにくく、病気や社会背景が複雑な家庭をみる機会が増えるので、漠然と心配してしまう。
・先輩たちも多く入っているため、それが当たり前のことと思ってしまう
などが、看護師がとくに売り込まれやすい原因かと思います。
しっかり、自分で知識をつけないと、とても割高な商品に加入して、保険料貧乏になっていましますよ。
看護師なら生命保険は最小限で十分。生命保険の家計への負担と保険の種類について
今自分がどれくらいの金額を生命保険にまわしているでしょうか?
そもそも、生命保険をかけるのは、今後の生活費や将来が心配からですよね。
まずは自分のお金の管理とバランスを知ることが大事です!本当に保険をかけすぎて、自分のQOLを下げてしまっている人が多いです・・・
知らないうちに、保険料をかけすぎているかもしれませんよ!
まずはすごーく簡単に家系の理想的な支出バランスと、生命保険について考えてみましょう。
生命保険の家系への負担(理想的な支出バランス)
毎月の理想の支出割合を下記に示してみました。
保険料について確認してみてください。
↓夫婦と小さな子供が2人いる家庭
項目 | 理想の割合 | 手取り30万円とすると |
住居費 | 24.0% | ¥72,000 |
食費 | 12.0% | ¥36,000 |
水道光熱費 | 4.5% | ¥13,500 |
通信費 | 5.0% | ¥15,000 |
生命保険料 | 5.5% | ¥16,500 |
自動車関連費 | 2.0% | ¥6,000 |
生活日用品費 | 3.0% | ¥9,000 |
医療費 | 2.0% | ¥6,000 |
教育費 | 5.5% | ¥16,500 |
交通費 | 3.0% | ¥9,000 |
被服費 | 4.0% | ¥12,000 |
小遣い | 10.0% | ¥30,000 |
娯楽・嗜好品 | 9.5% | ¥28,500 |
預貯金・資産運用 | 10.0% | ¥30,000 |
いかがですか?
自分の割合と比べて参考にしてほしいのですが、この例は子供が2人もいる家庭の家計です。
あとで説明しますが、子供がいるとどうしても自分が死んでしまった後のことが心配になりますので、死亡保険が必要になります。
そのため、独身と比べて格段に生命保険の必要性は高いです。
それでも、夫婦と子供2人で一般的にはこの程度になります。横山さんはどちらかというと、生命保険に入ることを否定している方ではありませんが、それでもこれ以上かけるべきではないとおっしゃっています。
まずはご自分の生命保険量の負担と、これから入る方は入ったあとの割合をきにしてみてください。
生命保険の種類
では、生命保険に入るなら、なにが必要かなのですが、
生命保険にどれくらいの種類があるかご存知ですか?
年末調整などで、保険の種類を記載するときによくわからないことはありませんか?
保険会社は、様々な顧客に保険により多く入ってもらうために、保険を複雑化しています。
簡単ですが保険の種類を理解しておきましょう。
・死亡保険:定期保険、収入保障保険、逓減定期保険、長期定期保険、逓増定期保険、終身保険、低解約返戻金型終身保険、養老保険、定期付終身保険、無選択型終身保険、アカウント型保険、三大疾病保障保険
・医療保険:一般の医療保険(入院給付金+手術給付金が一般的)、引受基準緩和型医療保険
・がん保険:一般のがん保険(診断一時金、がん入院給付金、がん手術給付金)、その他(各社でさまざまなサービスがあります)
・学資保険
・個人年金保険
・障害保険
・変額保険
いかがですか?
多すぎてわからなくないですか?
私も自分が選んだ保険以外ではわからないこともあります。
それが、保険を複雑にして顧客をまどわせ、営業マンのセールストークを信用して保険に入ってしまう原因でもあるのです。
看護師が入る生命保険が最小限で十分な理由
実は素晴らしい日本の健康保険。「高額療養費制度」の安心感
医療保険の加入をしている人も多いと思います。
医療保険は、入院した時に、入院日数に応じて保険金がもらえ、さらに所定の手術を受けた時には、給付金としてまとまったお金を受け取れる保険です。
看護師だと入院している患者さんを診ることが多いですよね。中にはがんや交通事故など、若い患者さんもいます。
そういう現場にいると、不安になってしまって、保険を充実したくなる気持ちもわかります。(実際に入院する確率はかなり低いのですが)
なぜそこまで心配しなくていいかというと、公的な健康保険に「高額療養費制度」があるからです。
「高額療養費制度」とは、1ヶ月あたりの医療費(保険適用部分)の負担に上限を設けるものです。上限を超えた分は、支払う必要はありません。
一般的な所得の人は、最高でも1ヶ月にせいぜい8〜9万円の自己負担で済むからです。
月に8〜9万円の負担はもちろん安くないですが、よっぽど重病でないかぎりは長期入院はしませんよね。それであれば保険ではなく、貯蓄でまかなえるのではないでしょうか。
医療保険にかける5000円を毎月運用するほうが、よっぽど資産が増えます。その増えた資産から、もしも入院しても数ヶ月の入院費程度であればまかなえるはずです。
「医療保険改悪反対!」など、ニュースではいろいろ言われていますが、日本の健康保険は世界でも類をみないくらい充実した安心な制度なのです。
是非、この(強制的に入っている)健康保険を有効活用してほしいと思います。
傷病手当金や福利厚生が充実している看護師の職場環境
「傷病手当金」をご存知でしょうか?
ほとんどの看護師が所属しているのは、病院や診療所などで個人経営ではありません。
そのため、会社員として「傷病手当金」が発生します。
それは、入院などで連続4日以上会社を休み、会社から給料が支払われない場合は、給料の3分の2に相当する金額が、最大1年6ヶ月間も支給される、といる頼もしい制度です。
会社員の場合、入院などで連続4日以上会社を休み、会社からお給料が支払われない場合、お給料の3分の2に相当する金額が、最大1年6ヵ月間支給される、という頼もしい制度です。
そのため、仮に入院してしまっても、無給になって苦しいということは防げる職場で働いていることは理解して、自分のメリットとして考えてみましょう。
さらに、病院や診療所は、団体がしっかりしていますので、理由があって仕事を休んでもいきなり解雇はできません。
もちろん、考えた上で転職することも重要ですが、不本意で職を失うことがないことも看護師である大きなメリットではないでしょうか。
保険以外で生活を安心、安定させられる、看護師の信用性とお給料
看護師は一般的な職種より給料が高いです(特に女性)。
そのため自立している方も多いですし、シングルマザーも多くないでしょうか?(シングルマザーが多いのは離婚率が高いというデメリットだけでなく、1人で子供を育てられるほどの職業であるということでもあるのです)
ですので、入院したくらいでは生活は破綻しない生活資金をつくることが容易な職業です。
もちろん、入院しなければそのための貯蓄は自由資産になります。
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生命保険が必要になるとき
子供など、扶養すべき家族がいる場合は死亡保険「収入保障保険」は必要
死亡保険も様々なタイプがありますが、保険料を抑える合理的な商品として今人気があるのは、「収入保障保険」です。
収入保障保険は、加入期間中に被保険者が亡くなった場合、その月から毎月「収入」のように保険金が支払われるという保険で、終身ではなく。「60歳まで」など、期間を決めて入る定期タイプの商品です。
掛け捨ての保険なので、満期保険金や解約返戻金が戻ってくる商品に比べて、大幅に保険料が抑えられます。
つまり、自分が亡くなって困る人がいる期間だけ、その分の保障がもらえる合理的な保険です。例えば、自分が定年し、子供が社会人になってから、自分が亡くなっても金銭的に家族を困らせる可能性は低いですよね。
本当に必要な分だけかける保険なので、保険料を安く抑えられるのです。
最小限の医療保険
医療保険に関しては、健康保険「高額療養費制度」があるので、不要か、最低限で十分とお話しました。
それでも心配な場合は、健康保険に補完する程度で考えてみるといいです。
ポイントとしては
・掛け捨てタイプで保険料を安く、シンプルに
・入院日額は5000円(多くて1万円)
・入院日数は多くて60日
・保証期間は終身のもの
これで十分ですので、参考にしてみてください。
精神衛生上の安心感を得る目的で入る保険
理屈では、保険にはいる必要が少ないことをわかっていても、心配になってしまうこともありますよね?
私たちの場合は「がん保険」の加入がそれにあたります。
「2人に1人はガンでなくなりますよ」
というキャッチフレーズでがん保険が勧められています。
そもそも、超高齢化であり、医療水準の高い日本においては、高齢になってがんになって亡くなるかたが多いので、そのように言われているのです。
若いうちで最も可能性が高いのは、「自殺」と「事故」です。
がんになるとしても、高齢になってからで、お金もそれほど必要ない時期になる可能性が高いのです。
そんな有効性が低いもののために、若いうちから貴重なお金をついやしていいのでしょうか?
合理的には「がん保険」に入らないという手段もありますが、私の妻は乳がん患者を診ることが多いので、がんに対する不安はとても強かったです。
ですので、がん保険に入ることで、「安心感」を得られたので、それも必要だろうということで、がん保険に加入しました。
これは私たちの例ですが、無理にストレスかけてまで保険を辞めなさいといっているわけではなく、保険料と相談して、保険に加入することで「安心感」を得られ、精神衛生上にいいのであれば、それも必要かもしませんね。
保険を相談すべき相手
「保険はやっぱりプロに聞きたい」
「プロが勧めるんだから間違いない」
など、間違った先入観はいけません。
保険の営業マンは、あたなの人生をサポートするプロではなく、自社の保険を売るプロです。
売れるためには相談にものりますし、それらしい商品を勧めてきます。
やっぱり自分で考えるのが重要なのですが、それでも知識のきっかけをつくるのは必要かとおもいます。
ここでも、ただ言われた通りにするのではなく、紹介してもらい、自分で考えて納得することが重要ですが、とても参考になる話はきけると思います。
イオンなどのショッピングモールに店舗をかまえているところも多いですが、今はインターネットで申し込みして、自宅の近くまで来てくれて、無料で相談にのってくれる業者も多くあります。
店舗では保険の相談をしていることがバレバレですし、その場で契約しないといけない感じがしますが、スタバなどで話すと圧迫されずに、リラックスして話がきけます。
また、保険を押し売りしてこないで、アドバイスが中心ですので、話を聞いてから1人でじっくり考えられます。
もちろん無料ですので、短時間で保険を勉強できると思えばとてもお得なサービスだと思います。
なによりも、入りたい生命保険を考えていたとしても、様々な保険会社が扱っているので、自分いもっとも合った商品を選ぶのは大変です。
その点も、ファイナンシャルプランナーさんは何社もの保険の資料があるので、希望する保険タイプや内容ごとにオススメの保険会社を選定してくれるのでありがたいです。
私も、3社に登録して、面談し、自分に合った保険を選びました。
一度しっかり考えて、納得してしまえば、ほとんどほったらかしですので、一度考えてみましょう!
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オススメの訪問型保険相談サービス3選
保険相談窓口といっても、何社かあり、どこにすればいいかわからいので、オススメ(私も利用した)の2つのサイトを紹介します。
保険コネクト
5年以上の経験があり、口コミで高評価のファイナンシャルプランナーしかしないことが特徴です。
会社独自の制度でファイナンシャルプランナーを厳選しているのも、利用者にとっては安心えですね。
保険見直しラボ
「取り扱い保険会社数が29社」「業界経験年数が高いベテラン揃い」という特徴があります。
数多くの商品を取り扱っていることは、見直しするときも頼もしいですね。
まとめ
- 看護師は医療の知識は豊富ですが、お金や保険の知識が浅く、しかもお金をもっているため保険会社にとっては売り込みやすい顧客になっています。
- 看護師といる抜群の安定感のある仕事になった以上、そのメリットをしっかり考えて不要な保険にははいらずに、その分効果的なお金の使い方をしましょう。
- 保険の種類を勉強し、商品を紹介してもらうためにも、保険相談員の方に会ってみることもオススメです。
- しっかり、自分で考えて、家計にあった、納得のいく生命保険を選でほしいと思います。
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