VYMの魅力を徹底解説!米国高配当ETFの人気NO.1の実力は?

「米国高配当ETFのどれを購入すればいいか迷っている」

「VYMってよく聞くけど魅力ってなに?」

投資を行っていくと様々な興味と疑問が生まれてきますよね。

米国高配当ETFはインデックス投資とは別にたいへん魅力的な投資方法です。

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上記の記事でもおすすめしているETFとして「VYM」をご紹介していますが、今回はより詳しく、米国高配当ETFの中でも最も人気のあるバンガード社のVYMについて解説したいと思います。

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VYMとは

VYMはバンガード社のETFの名称で、高配当利回りの米国株式で構成されています。

運用会社もバンガード社と超強力であり、高配当ETFでは最も人気と実力を兼ね揃えた商品といえます。(私も保有しています)

基本情報を以下に示します。

運用機関 バンガード
インデックス FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
組み入れ銘柄数 400銘柄
信託報酬 0.06%
配当利回り 3.15%
純資産総額 302億ドル
設定日 2006年11月9日

バンガード社の公開情報より

投資アプローチは、「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」に連動したパッシブ運用になります。このベンチマークではREITは除外されています。

投資フォーカスとしては以下の図に示されるように、高い配当利回りの大型株が中心に幅広く分散されています。

バンガード社 ファクトシートより引用(2020年3月26日)

VYMが人気の理由

VYMが人気の理由をまとめてみました。

400銘柄程度の分散投資が可能

VYMは他の高配当ETFを圧倒的に突き放した400銘柄という数の多さが特徴です。(HDV:76銘柄、SPYD:80銘柄)

高配当な大企業が中心でありつつ、セクターも分散されています(セクター比率は後述します)ので分散効果がとても強いです。

この分散効果は、ライバル高配当ETFの「HDV」や「SPYD」よりも圧倒的に優れています。

インカムゲインもキャピタルゲインも狙える高いリターン

高配当銘柄が中心ですので、基本的に業績の安定したディフェンシブ銘柄が多く含まれています。

そのため不景気にも業績が落ちにくく(もちろん〇〇ショックのような株式市場全体の影響はうけます)、インカムゲイン目的にも長期保有に向いたETFとなっています。

大型株が中心ですが、構成銘柄が多いため小型株や成長株も含まれていて、キャピタルゲインも望みやすいです。

特にハイテクの比率が比較的多いため、近年の成長の影響も受けれていますし、今後も期待できますね。

VYMの配当利回りは、だいたい2.5%〜3.5%程度の範囲で推移しています。

株価にも影響されますので、米国株が上昇すると配当利回りが低下します。

ライバルのSPYDに比べると配当利回りは少し物足りないかもしれませんが、分散投資やキャピタルゲインの期待を考えても十分な利回りといえると思います。

圧倒的な低コスト

もちろんコストも超低コストで、信託報酬は0.06%と圧倒的に低いです。(2020年現在は投資信託のコストも低下していますが、それでもレベルが違いますね)

バンガード社が運用会社という安心感もあり、バンガード社のETFは資産規模が大きくなると以下のように値下げが行われる実績があります。

2016年:0.09%

2017年:0.08%

2019年:0.06%

2020年現在でも「0.06%」と超低コストですが、今後の安心感も期待感もありますね。

リーマンショックを乗り越えた実績

VYMのファンド設定日は2006年11月ですので、あのリーマンショック以前です。

もちろんリーマンショックの影響は受けて株価も値下がりしましたが、それを乗り越えて現在も大人気ETFとなっています。

HDVやSPYDはリマンショック後に設定されたETFですので、不況を乗り越えてきたETFという意味での安心感もあります。

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VYMの構成銘柄とセクター比率

VYMの保有上位10銘柄

VYMの保有上位10銘柄は以下の通りです。

バンガード社 ファクトシートより引用(2020年3月26日)

米国の成長企業であるGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)などのIT企業は、無配であったり配当利回りが低いため構成銘柄には入っていません。

VYMは年に1回組み替えが行われますので、配当金が少なくなったり、業績が落ち込んだ銘柄は構成銘柄から除外してくれます。(これがETFの楽でいいところですね)

VYMのセクター別投資割合

セクター比率は以下の通りです。

バンガード社 ファクトシートより引用(2020年3月26日)

先ほど説明した通りに、VYMは銘柄数が多いので、幅広いセクターで構成されていることがわかります。

他の高配当ETFに比べて、金融やハイテク(テクノロジー)の比率が多いことが特徴です。

配当金のもらえる時期

VYMの配当金は、「3月、6月、9月、12月」の年4回受け取ることができます。

権利落ち日はほとんどの場合月末です。

ちなみに配当金は米ドルで証券口座に振り込まれます。

ライバルETFのHDVやSPYDも配当金の受け取り時期は同じです。

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ライバル高配当ETFとの配当金比較【VYM vs HDV vs SPYD】

以下に「VYM」と「HDV」と「SPYD」の最近の配当利回りを示します。

VYM HDV SPYD
2019 3.64% 3.80% 5.13%
2018 3.09% 3.43% 4.32%
2017 3.17% 3.59% 4.08%

利回り計算式は「配当金÷株価」ですので、分母である株価が、配当金の増配率より高く値上がりすれば、利回りは下がることになります。

ここ最近の米国経済は高成長でしたので、利回りは少し低めであったかもしれません。

このように比較すると、VYMは配当金に関してはHDVやSPYDには劣ります。特にここ最近の配当金はSPYDが高いですね。

これは構成銘柄からくる違いでもありますが、VYMの魅力はなんといっても400銘柄もの高配当株の分散投資と、幅広いセクターによる安定した成長です。

HDVもSPYDも設定からの年月は浅く、大暴落市場を乗り越えていません。この点はVYMのほうが安心感は強いですね。

どれも優秀なETFですが、インカムゲインを中心に考える場合は、この配当金も参考にしてください。

まとめ

米国高配当ETFで最も人気の高いVYMについてまとめてみました。

VYMは400銘柄にも分散投資され、幅広いセクターで構成されています。

安定したインカムゲイン(配当金)だけでなく、キャピタルゲインも狙える超優良ETFです。

コストは低コストで、運用会社もバンガードと絶対的な安心感があります。

個人的には、資産運用は「つみたてNISA」や「iDeco」を利用したインデックス投資が最も重要と考えています。

つみたてNISAは資産運用の最適解

iDecoは老後資金のための優遇制度

しかし、老後だけでない生活を豊かにするために、「配当金が得られる」高配当ETFも行っています。

その中でもVYMは最もオススメできるETFのひとつです。

もちろんインデックス投資のようにVYMを積立投資することもオススメです。

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これらの情報が配当金投資による豊かさのアップのためにも参考にしていただけたら幸いです。