「iDecoを始めようと思うんだけど何を買えばいいの?」
「SBI証券のセレクトプランってなに?」
iDecoで資産運用を行う場合は、開設する証券会社によっても取り扱い商品が違い、少しややこしいです。
それでもiDecoは老後資金を形成するために、国により優遇された制度になっているので、上手く活用したいものです。
制度自体のメリット・デメリットを考えて運用を決意したら、証券会社と商品を選ばないといけません。
証券会社で取り扱っている商品のラインナップが違いますので、iDecoの口座開設は商品を考えてから証券会社を選んだほうがいいです。
今回は人気の高い「SBI証券:セレクトプラン」をご紹介し、概要とオススメ商品をまとめてみました。
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目次
SBI証券:セレクトプランとは?
SBI証券のiDecoでは2つのプランが選択できます。
オリジナルプラン(従来)
セレクトプラン(2018年11月1日より開始)
なぜわざわざ2種類もプランがあるかというと、2018年5月1日からiDecoの制度が変わり、「商品上限35個」というルールができたため、それに対応するために「セレクトプラン」が始まりました。
参考:厚生労働省HPより
ただ、以前からiDecoサービスを展開し、利用者も多かったため、オリジナルプランとして残さざるを得なかったそうです。
しかし、セレクトプランの方が圧倒的に低コストの商品が多いため、「オリジナルプラン」から「セレクトプラン」への移行も可能です。
これからSBI証券でiDecoを考えている場合は、「セレクトプラン」で間違いないですね。
セレクトプラン対象商品
SBI証券でセレクトプランを申し込むと、資料が送られてきて、その中に商品がまとめられています。
インターネット上でも確認できますが、今回はその37本を「信託報酬」と「純資産総額」を記載して以下にまとめてみます。(調査日:2020年2月25日)
投資対象 | 運用手法 | ファンド名 | 信託報酬 | 純資産総額 |
国内株式 | パッシブ | eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 0.154% | 139.6億円 |
国内株式 | パッシブ | <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.154% | 83.45億円 |
国内株式 | アクティブ | ひふみ年金 | 0.836% | 271.43億円 |
国内株式 | アクティブ | 野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け) | 0.935% | 1.1億円 |
国内株式 | アクティブ | つみたて椿(女性活躍応援積立ファンド) | 0.99% | 1.59億円 |
国内株式 | アクティブ | SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金> | 1.65% | 48.41億円 |
国内債券 | パッシブ | eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.132% | 86.86億円 |
全世界株式 | パッシブ | SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま 全世界株式) | 0.1102% | 58.31億円 |
全世界株式 | パッシブ | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.1144% | 149.43億円 |
全世界株式 | パッシブ | EXE-i グローバル中小型株式ファンド | 0.331% | 73.01億円 |
全世界株式 | アクティブ | セゾン資産形成の達人ファンド | 1.55% | 974.21億円 |
全世界株式 | アクティブ | 朝日Nvestグローバルバリュー株オープン | 1.98% | 548.94億円 |
全世界債券 | アクティブ | SBI-PIMCO世界債券アクティブファンド(DC) | 0.8294% | 1.35億円 |
米国株式 | パッシブ | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% | 618.21億円 |
米国株式 | パッシブ | iFree NYダウ・インデックス | 0.2475% | 157.45億円 |
先進国株式 | パッシブ | eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 0.10615% | 883.31億円 |
先進国株式 | パッシブ | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.10989% | 1701.94億円 |
先進国株式 | パッシブ | インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) | 0.176% | 70.32億円 |
先進国株式 | アクティブ | 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね | 0.99% | 34.73億円 |
先進国株式 | アクティブ | ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) | 1.463% | 137.22億円 |
先進国債券 | パッシブ | eMAXIS Slim先進国債券インデックス | 0.154% | 84.61億円 |
先進国債券 | パッシブ | インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) | 0.176% | 45.7億円 |
新興国株式 | パッシブ | eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 0.2079% | 265.11億円 |
新興国株式 | アクティブ | ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド | 2.124% | 18.81億円 |
新興国債券 | パッシブ | iFree新興国債券インデックス | 0.242% | 39.62億円 |
バランス | パッシブ | eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.154% | 481.46億円 |
バランス | パッシブ | iFree年金バランス | 0.1749% | 3.48億円 |
バランス | アクティブ | SBIグローバル・バランス・ファンド | 0.209% | 6.99億円 |
バランス | パッシブ | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.63% | 2087.66億円 |
バランス | アクティブ | セレブライフ・ストーリー2025 | 0.484% | 13.66億円 |
バランス | アクティブ | セレブライフ・ストーリー2035 | 0.484% | 19.95億円 |
バランス | アクティブ | セレブライフ・ストーリー2045 | 0.484% | 13.37億円 |
バランス | アクティブ | セレブライフ・ストーリー2055 | 0.484% | 6.77億円 |
国内リート | パッシブ | <購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド | 0.275% | 146.11億円 |
海外リート | パッシブ | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.297% | 69.15億円 |
金 | パッシブ | 三菱UFJ純金ファンド | 0.99% | 274.81億円 |
預金(元本保証型) | あおぞらDC定期(1年) |
ベンチマークに連動している「パッシブファンド」は信託報酬が安く、運用会社が独自に組み入れている「アクティブファンド」は信託報酬が高い傾向にありますが、金融庁の許可がある商品ですので、全体的に手数料は低めになっています。
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セレクトプラン:おすすめ商品6選
これだけ商品が絞られていたとしてもどれを選んだらいいかわからなくなりますよね。
個人の目標によりますが、商品選びのポイントをまとめてみます。
60歳まで引き出せないため、運用開始から60歳までの年数で考える
運用期間が10年以上の長期になる場合は、株式100%が基本(利益に対する非課税のメリットを利用)
コストの低いインデックスファンドから選ぶ
株式は全世界株式か、先進国株式と新興国株式を組み合わせたものを選ぶ(日本の成長に疑問があるため)
iDecoはスイッチングが可能なため、途中で運用商品の変更も可能(60歳前に安全資産へ切り替えるなど)
これらの条件から、株式100%のオススメ商品を以下にご紹介します。
これらは全て低コストで、純資産総額も順調に増加していて、超優良な株式ファンドになります。
どれも単体の商品としては問題ないので、これをiDecoとして組み合わせて購入することが必要です。
iDecoのなかでポートフォリオを組む感じですね。
このオススメ6選を利用したオススメの組み合わせ例をご紹介します。
初心者:全世界を1本で購入
初心者で、複雑なことはしたくなくて、幅広く分散投資できる商品を選びたいのであれば、1本で全世界の株式に連動できる商品が魅力的です。
上記6選でいったら、
この2本になりますね。
どちらも低コストで、純資産総額も順調に増額しているので、失敗しないファンドだと思います。
「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」はその名の通り、日本株式が除かれていいますので、日本の長期的な成長に懐疑的な方や、日本に影響される他の資産が多くてiDecoでは抜きたい方は、この商品のほうがオススメです。
日本も含めて全世界の株式を1本で保有したいのであれば「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま 全世界株式)」を選ぶといいと思います。
中級者:米国一本や自分でポートフォリオを組み立てる
世界分散にならなくても、最も堅調な米国株価指数であるS&P500に連動した商品のみで運用したいのであればこれがオススメです。
当然米国への依存が強いので、他でリスク回避できる場合や、米国株式1本で問題ないと考えている方のため、中級者向けになりますね。
また、iDecoの中で自分でポートフォリオを組み立てるのであれば
この3つを組み合わせることがオススメですね。
上の2つは同じ指数に連動する先進国株式ですので、どちらか1本にして、新興国株は「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」で間違いないと思います。
先進国:60%、新興国:40%など、自分で考えて組み合わせることができます。
しかし、何年かに1回は資産のズレを修正するリバランス(iDecoの場合は買いまししにくいので、スイッチングに該当)が必要ですので、管理が大変ですからこれも中級者としました。
上級者:他の資産と総合して資産管理
上級者としては、iDeco単体で資産を考えずに、NISAや特定口座など、自分のその他の資産と総合して考えて、iDecoに適した商品を選ぶことです。
iDecoの場合は株式が多めであることは間違いありませんが、NISAが先進国のみだから、iDecoは新興国多めにするなど、総合的に管理していく方法です。
制度の違うなかで総合的に管理も総合するので、全体管理をしながらリバランスを考えないといけません。
そのため、さらに管理が複雑ですのでやや上級者向けかと思います。
まとめ
iDecoで資産運用を考える場合は、長期投資が基本ですので、手数料は低コストがより望まれます。
SBI証券のセレクトプランは、iDeco取り扱い商品のなかでも最安値の商品を選べますので最もオススメです。
ネット証券NO1の実績もありますので、さすがという品揃えになります。
そのなかでも紹介した6選は低コストで優良商品になりますので、とてもオススメです。
SBI証券のiDeco口座開設はとても簡単にできます(iDecoはどの証券会社でも一定期間はかかりますが)
これからiDecoを行っていくにはとてもオススメの口座ですので検討してみてください。
商品選びにも少しでも参考になれば幸いです。