「投資信託ではなくて、米国株式を自動積立したい」
「投資信託より手数料の低いETFをドルコスト平均法で購入したい」
こんな要望に答えることができる、SBI証券限定サービスである「米国株式・ETF定期買付サービス」についてご紹介したいと思います。
「つみたてNISA」や「iDeco」は国の優遇制度を利用した最適な資産運用方法として人気です。
どちらも、買付日を自動設定して、いちいち相場を気にせずとも、忘れていようとも、ほったらかしていても自動で買付してくれますので、非常に楽で、精神的にもストレスがなく、ドルコスト平均法も利用できる購入方法です。
しかし、購入できる商品が投資信託であり、個別株やETF(上場投資信託)を購入することはできません。
SBI証券の「米国株・ETF定期買付サービス」は、通常では積立できない米国株式や米国ETFが毎月積立購入できる便利なサービスです。
今回はそのサービスの概要や、具体的な方法をご紹介します。
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目次
米国株式・ETF定期買付サービスとは
出展:SBI証券より
「米国株式・ETF定期買付サービス」はSBI証券限定のサービスです。
内容としてはその名の通り、米国株式(個別株)や米国ETF(上場投資信託)を毎月好きな日に、定期的に(自動で)買付できる積立サービスです。
米国株式は世界一の市場で、連続増配株を打ち出している老舗企業(コカコーラなど)や、世界的な成長企業(AplleやAmazonなど)の株式の取引ができます。
また、米国ETFはVTやVTIなどの超有名で優良な銘柄や、高配当株ETFで人気のVYMやHDVなど、投資信託よりも運用コスト(信託報酬)が低い長期投資向けの商品の取引ができます。
米国の証券市場に上場しているETF
*米国にしか投資できないわけではなく、米国以外の国・地域の株式や債券にも投資可能
米国の証券市場には世界中から優良な金融商品が集まってくる
超低コストの商品が多い(最安クラスだと、信託報酬は0.03%程度)
ETFを運用している「バンガード」「ブラックロック」「ステートストリート」は3社で1,000兆円にもなります。(さすが世界の金融の中心地です)
一部の人気米国ETFをご紹介します。
・VT(全世界株式)
・VTI(アメリカ全体)
・VYM(米国高配当株)
・AGG(米国総合債券)
などなど
これらを毎月自動で積立できるのは、SBI証券だけになります。
投資信託とは違う魅力の商品を、「定期買付」できるサービスはとても便利です。
特徴:メリット
サービスの特徴は次の4つです。
米国株式や米国ETFの好きな銘柄を自動買付できる
株数指定でも金額指定でも購入できる
外貨(米ドル)決済でも円貨決済でも対応できる
NISA口座が利用できる
解説していきます。
米国株式や米国ETFの好きな銘柄を自動買付できる
SBI証券で取り扱っているすべての米国株式・米国ETFの自動積立ができます。
買付日も「日付指定」「曜日指定」から選んで設定できます。
出展:SBI証券より
自動買付を設定することで、ドルコスト平均法によりリスクを下げられます。
ドルコスト平均法により・・・
株価が高い時には、少ない量しか買わない(=高値掴みを防げる)
株価が低い時には、多い量が買える(=割安にたくさん買える)
*株価の変動リスク、為替の変動リスクを一定程度抑えられる
この手法が「米国株」「米国ETF」で実践できるわけです。
いくらドルコスト平均法を活用できても、最終的に資産価値が右肩上がりになるものを買い続けないと意味はありません。
買付日を設定してしまえば、あとはやることがありません。
とにかく気楽に資産運用ができます。
株数指定でも金額指定でも購入できる
株数の指定は1株単位で購入可能です。
金額指定は、外貨決済では1セント単位、円貨決済では1円単位で指定できます。
*最低1株からの購入になるので、指定した金額が1株に満たない場合は発注できない
外貨(米ドル)決済でも円貨決済でも対応できる
「〇〇ドル分を購入する」と外貨決済だけでなく、「△△円分を購入する」と円貨決済もできます。
円貨決済の場合でも、最終的には米ドルで決済されますので、その都度「円→米ドル」に交換されます。その都度為替の影響を受けますので、「円高ドル安」のときは多くのドルに変換できますし、「円安ドル高」のときは少ないドルに変換されます。
また、自動で日本円を米ドルに換える際に為替手数料がかかります。
SBI証券の為替手数料は1米ドルあたり25銭です。(これでも高くはないですが、最も安い為替手数料について後述します)
外貨決済では、SBI証券口座に事前に米ドルを入金しておく必要があります。
円貨決済では、SBI証券口座に事前に円を入金していてもいいですし、「住信SBIネット銀行」との連携で「ハイブリット預金」にお金をいれておけば、自動的にハイブリット預金から引かれますので、普段から「ハイブリット預金」に資金をためている場合はとても便利です。
系列の「住信SBIネット銀行」を利用すると、以下のように最も為替手数料を抑えられますのでオススメです。
①住信SBIネット銀行で円をドルに変換(1米ドルあたり4銭)
②住信SBIネット銀行の米ドルをSBI証券に入金
③SBI証券で米国株式・米国ETFを購入(自動買付設定)
*①と②は随時実施しないといけないため、①〜③の全てを自動設定できない(=ほったらかしにできない)デメリットがある。
NISA口座が利用できる
一般NISA口座を利用すれば、年間120万円までの購入(5年間で最大600万円)に対して、売却益や配当金に税金がかかりません。
一般NISA口座を利用すれば「米国ETF」の買付手数料が無料になります。
購入する際に「普通口座」「特定口座」だけでなく、NISA口座を開設している場合は「NISA口座」を選択できます。
*「つみたてNISA口座」は利用できません。
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売買手数料
「米国株式・ETF定期買付サービス」には円貨決済時の為替手数料だけでなく、売買手数料がかかります。
約定代金の0.45%
上限20米ドル
このように米国株式・米国ETFの売買手数料は、約定代金の0.45%(税別)がかかりますので、国内株式や売買手数料が無料の投資信託に比べると手数料は高くなってしまいます。
以前は最低5米ドルと下限金額が決まっていて、少額での購入は手数料が割高になっていました。
2019年7月にこの最低手数料が撤廃され、「約定代金の0.45%」となったため、少額からも購入しやすくなりました。
例えば、100ドルの購入だと、100ドル×0.45%=0.45ドル(税別)となります。
「最低手数料の撤廃」により、少額で購入しやすくなり、ドルコスト平均法を利用した「米国株式・ETF定期買付サービス」が利用しやすくなりましたね。
さらに、NISA口座での取引なら、米国ETFを含む海外ETFの買付手数料が無料になります。(売却手数料は有料)
*米国の個別株はNISA口座でも手数料はかかります。
SBI証券では米国ETF9銘柄の買付手数料が無料(NISA口座以外でも)
2020年1月から、SBI証券では以下の9銘柄の買付手数料が無料となり、NISA口座以外でもこれまで以上にコストを抑えることができるようになりました。
VT:バンガード トータル ワールド ストックETF
VOO:バンガード S&P500 ETF
VTI:バンガード トータルストックマーケットETF
IVV:iシェアーズ S&P500 ETF
SPY:SPDR S&P500 ETF トラスト
EPI:ウィズダムツリーインド株収益ファンド
DHS:ウィズダムツリー米国株高配当ファンド
DLN:ウィズダムツリー米国大型配当ファンド
DGRW:ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長
NISA口座以外でも買付手数料が無料化になるのは大きいですね。
しかも、VTやVTIなど、超人気ETFも対象ですので、「特定口座でもVTを毎月買付手数料無料で自動買付できるサービス」になるわけです。(以前の最低手数料があったときが信じられないくらいの低コストで便利になりました)
具体的な方法
「米国株式・ETF定期買付サービス」を実際に行ってみます。
大きな流れは以下の通りです。
①銘柄を決める
②預かり区分を指定する
③買付日を指定する
④株数 or 金額を指定する
⑤円貨決済 or 外貨決済を指定する
順に行ってみます。
まずはSBI証券口座から「外国株式取引サイト」へ移行します。
外国株式取引サイトへ移行したら、銘柄を選択します。
①銘柄を決める
今回は「VT」を例に定期買付を設定していきます。
赤丸の「定期」買付を選択しますと購入画面に移ります。
②〜⑤まで設定します。
図のように、それぞれ選択します。
今回は②の預かり区分は「特定口座」、③の買付日は毎月1日のみ、④⑤の買付方法は「金額指定」で「円貨決済:30,000円」と設定しました。
あとは取引パスワードを入力して、確認後に完了したら終了です。
簡単にできますよね。
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まとめ
SBI証券独自のサービスである「米国株式・ETF定期買付サービス」についてご紹介しました。
特に「米国ETF+自動積立」は、簡単に初心者でもできる資産運用の勝ちパターンの1つです。
少額からでも購入でき、低コストの超優良ファンドをドルコスト平均法で購入でき、なによりも気楽に行える資産運用が実現できます。
個別株やETFは投資信託にはないメリットがありますので、「米国株式・ETF定期買付サービス」を利用したい場合は「SBI証券」がオススメです。(というかSBI証券のみのサービスです)
SBI証券は楽天証券と並んで、オススメの証券口座になりますので、「資産運用」のひとつとして検討してみてください。
便利なサービスをどんどん活用して、「気楽に」資産運用して人生を楽しくしていきたいですね。
少しでも参考になれば幸いです。