VYM、HDV、SPYDのコロナショック(大暴落)後の投資戦略

「コロナショックの影響で米国高配当ETFはどうなるの?」

「株価の暴落で割安感があるETFはどれ?」

2020年3月から始まったコロナショック(大暴落)により世界の株式市場があれています。

基本的には安定している企業の多い米国高配当ETFに関しても、当然影響を受けて、株価が下落しています。

そんなコロナショックが起きた後(今後さらに株価が下がる可能性もあります)に、米国高配当ETFについて見直して行きたいと思います。

今回は以下の記事にあるように米国高配当ETFで最も人気の「VYM」「HDV」「SPYD」について調査して考えてみました。

米国高配当ETFのメリットとは?超おすすめの優良ETF3選!

これからの投資スタンス、今後の買い増しなどの参考にしてください。

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VYM、HDV、SPYDとは?

まずは超人気の米国高配当ETFである「VYM」と「HDV」と「SPYD」の基本情報を比較してみたいと思います。(2019年度末情報)

VYM HDV SPYD
運用機関 バンガード ブラックロック ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社
インデックス FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス モーニングスター配当フォーカス指数 S&P500高配当指数
組み入れ銘柄数 400銘柄 74銘柄 79銘柄(均等割合)
信託報酬 0.06% 0.08% 0.07%
配当利回り(2019年) 3.64% 3.80% 5.13%
純資産総額 302億ドル 78.34億ドル 15.3億ドル
設定日 2006年11月9日 2011年3月29日 2015年11月9日
組み替え回数(年) 1回 4回 2回
組み入れセクター上位3つ 金融19%

ヘルスケア15%

消費財15%

エネルギー22%

通信18%

ヘルスケア17%

不動産18%

消費財17%

金融17%

配当月 3、6、9、12月 3、6、9、12月 3、6、9、12月

それぞれ高配当ETFの中でも特徴があり、一概にどれが最も魅力的なETFとはいいにくいです。

それぞれの特徴は以下のサイトにまとめていますので、参考にしてください。

VYMの魅力を徹底解説!米国高配当ETFの人気NO.1の実力は?

HDVの魅力を解説!米国高配当ETFのオススメ銘柄

人気急上昇!SPYDが米国高配当ETFで人気の理由と特徴

VYM、HDV、SPYDで最も下落率が高かったETFは?

それでは、実際にコロナショックを受けて、これらのETFがどのような状況になったのか確認したいと思います。

特徴を理解していると想像通りに結果になりました。

最大の下落を示した数値で比較してみたいと思います。

VYM HDV SPYD
最大下落 -24.0% -26.1% -36.6%
配当利回り(4月6日時点) 3.8% 4.4% 7.3%

結果をみると、ディフェンシブ銘柄がより多いHDVや400銘柄にも分散されているVYMの下落はSPYDに比べると抑えられていることがわかります。

配当利回りはSPYDは相変わらず高水準ですが、問題は下落後の今後にこの水準が維持できるかですので、今後の動向確認は必要ですね。

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安定を求めるならVYMやHDV?

この結果を受けて、暴落や下落時の心理面の配慮を考えると、「VYM」や「HDV」のほうがオススメできると思います。

私は長期投資目的での米国高配当ETF投資をオススメしていますので、暴落による狼狽売りはまったく想定していませんが、それでも資産が減っていくのは気分がいいものではありません。

全体の資産で自分のリスク許容度を考えるべきですが、少しでもリスクを下げて、配当は得たいという場合は「VYM」「HDV」のほうがより適している結果(コロナショックの影響後)ではあると思います。

どちらにしろ自分のリスク許容度を把握することがまずは大事ですね。

資産運用で最も重要なコト「自分のリスク許容度を理解」する!

上昇、配当利回りが期待できるのはSPYD?

一方最も下落率が高かったのはSPYDという結果でした。

気をつけなければいけないのは、「下落率が高い=悪いETF」というわけではないところです。

下落率が大きいものは、上昇率が高いことがよくあります。

長い目でみると、この上昇率が有利に働くことは往々にあります。(2020年4月中旬の今はSPYDが最も上昇率が高いです。)

短期的なリスクで比べるとSPYDが最も下落率が高いことは間違いありませんが、長期的に考える視点が大事ですね。

こちらも自分のリスク許容度が許すのであれば、狼狽売りは全く無用と考えています。

(むしろ買い増ししたくなりますね・・・)

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これから保有する、買い増しするには悪くない相場であることは間違いない

下落率に違いがあったとしても、商品としては優良なETFがこれほど下落したと考えると、これからの購入はむしろ積極的に行いやすい相場になっています。

高配当ETFですので、インカムゲインを目的としている方も多いと思いますが、これほどの株価が下がれば、長期的にキャピタルゲインも狙い安いです。

「それでも不安定な株式市場で一括投資は怖い」

こんな意見もあると思いますし、私もその中の一人です。(さらに下がるのではないかと待ちたくなります。)

悩みすぎても精神上よくないですし、一気に購入してさらに下落してがっかりするかもしれません、結局悩みすぎて購入すらできなかったなんてことも考えられます。

そんな時に、毎週でも毎月でも自動で購入してくれると精神的にも楽ですし、「ドルコスト平均法」を考えると今の下落局面は長期でみると「安く多い口数が買える」絶好の機会です。

ドルコスト平均法とは?簡単で効果的な購入方法

SBI証券であれば、「米国株・ETF」を定期買付するサービスがありますので、とても便利に「気楽に」購入できます。

SBI証券限定!「米国株式・ETF定期買付サービス」で自動積立

私はこれで、毎週定額(少額ですが)で買付して、現在のバーゲンセールを少しでも享受しようとしています。

(大暴落したときは一括でも買いましたが、今後はどうなるかわからなくなったので定額買付に変えました)

以下は現在私が設定している定期買付サービスです。

(最低購入限度額が撤廃されて購入しやすく、さらに一般NISAを使用すれば購入手数料はかからないので、とりあえず少額でも相場のメリットを得ようと設定しています。)

決済はドルに替える手間すらはぶきたくて「円貨決済」にしています。

どんな少額でも本当のほったらかし投資が米国ETFでできるのはSBI証券のメリットですね。

まとめ

コロナショックの暴落を受けてひとまず株価が落ち着いたとして、米国高配当ETFの現状についてまとめてみました。

これから2番底、3番底とさらに株価が落ち込む可能性も巷では言われていますが、基本的な考え方は一緒になると思います。

下落が最も大きいのはSPYDで間違いありませんが、上昇率が期待できることを考えると購入しやすい銘柄とも考えられます。

重要なことは、自分のリスク許容度を考えて、購入資金を確保することで、タイミングが読めないのであれば(誰も読めませんが)「定額自動買付サービス」のように自動化して、このバーゲンセールといわている現状で投資をコツコツと続けることが、長期的には大きなメリットをもたらすと考えています。

暴落がおきようと、「VYM」「HDV」「SPYD」が魅力的な高配当ETFであることは変わりありませんので、個人的にはコツコツと気楽に投資を継続していきたいと思います。

コロナショックという大きな相場を迎えていますが、この現状を考えるにあたり、少しでも参考になれば幸いです。