HDVの魅力を解説!米国高配当ETFのオススメ銘柄

「米国高配当ETFのどれを購入すればいいか迷っている」

「HDVをよく聞くけど魅力ってなに?」

米国高配当ETFに興味を持っていても購入するETFは迷ってしまいますよね。

米国高配当ETFはインデックス投資とは別にたいへん魅力的な投資方法です。

米国高配当ETFのメリットとは?超おすすめの優良ETF3選!

上記の記事でもおすすめしているETFに「HDV」があります。

米国高配当ETFには「VYM」や「SPYD」という超人気ETFがありますが、「HDV」も安定的な人気のあるETFになります。

超巨大運用会社ブラックロック社のHDVについて詳しく解説していきたいと思います。

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HDVとは

HDV(iシェアーズ・コア米国高配当ETF)はブラックロック社のETFの名称で、高配当で財務健全性の高い株式を集めた米国ETFです。

運用会社も「バンガード」「ステート・ステリート」に並ぶ超強力なブラックロック社であり、高配当ETF投資家では知らない人がいない人気のETFの1つです。

基本情報を以下に示します。

運用期間 ブラックロック
インデックス モーニングスター配当フォーカス指数
組み入れ銘柄数 74銘柄
信託報酬 0.08%
配当利回り 3.57%
純資産総額 78.34億ドル
設定日 2011年3月29日

HDVのファクトシートより(2019年12月31日資料)

HDVのインデックスに採用されている「モーニングスター配当フォーカス指数」は、モーニングスター社がビジネスに堀を持つと判断した高配当銘柄で構成されています。

業績が落ちにくいディフェンシブ銘柄を中心に構成されたETFで、インカムゲインを目的とした長期保有に向いたETFといえます。

HDVが人気の理由

財務健全性の高い優良企業、連続増配銘柄が多い

HDVの上位10中7銘柄が連続増配25年以上と圧倒的な安定感がある銘柄で構成されています。

そのため、配当金が下がりにくく、ディフェンシブ(景気の影響を受けにくい)というメリットが期待できます。

財務健全性が高い優良企業で占められていますので、デフォルトの確率も低いです。

*2020年4月現在ではコロナショックの影響で株価が大暴落しました。こんな自体でも減配をせずにこれまで通りの増配をしてくれるのかが注目です。

そして組み換え回数が年に4回もありますので、常に優良企業に投資できていることになります。

エネルギー比率が高い(デメリットでもある?)

HDVの特徴ではエネルギー比率が高いことがあります。

アメリカvsロシアvsサウジアラビヤでの原油戦争などなど、エネルギー業界には大きなトピックスになっているのが2020年3月末です。

アメリカのシェール企業も淘汰されていく可能性もあります。

そんななかエクソンモービルなどの大企業に集約してきて(他の中小企業が倒産して資金が大企業に流れこむ)、安定感を増すとの見方もあります。

割安感があるエネルギーだからこそ、比率が高いことが将来の成長に期待できる要因かもしれません。

しかし、エネルギー比率が高いことをデメリットと考えている方にはHDVはオススメできないかもしれません。

他に保有しているETFや個別株、インデックスファンドとの相性も加味して考えるといいと思います。

個人的にはSPYDとの相性はとてもいいと判断して、同程度の比率で保有しています。

低コストで運用が可能

信託報酬は0.08%と圧倒的に低いコストになっています。

ライバルのVYMは0.06%、SPYDは0.07%とわずかに割高になっていますが、そもそも0.08%と十分低い値であることと、ブラックロック社の安定感とさらに信託報酬を下げる期待感を考えれば全く問題ないと思います。

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HDVの構成銘柄とセクター比率

HDVの保有上位10銘柄

HDVのファクトシートより引用(2019年12月31日資料)

HDVの大きな特徴に構成銘柄上位のほとんどが連続増配年数25年以上となっていることです。

「AT&T INC」が34年、「EXXON MOBIL CORP」が36年、「JOHNSON & JOHNSON」が56年と圧倒的ですよね。さすが米国企業です。

*日本で最も長い連続増配年数は「花王」の30年で、他にはほとんど連続増配10年以上の企業がありません。米国と日本の企業の圧倒的な違いですね。

HDVのセクター別投資割合

HDVのファクトシートより引用(2019年12月31日資料)

HDVはエネルギー比率が高いことがわかりますね。

それでもしっかり幅広いセクターに分散されているので、HDV1本でも分散投資効果には十分なっていることがわかると思います。

やはり注目はエネルギーセクターで、エネルギーセクターは原油価格の影響を強く受けますので、最近のエネルギーセクターの乱高下を見ると、ディフェンシブなセクターとはいいにくいかもしれません。

配当金のもらえる時期

HDVの配当金は、「3月、6月、9月、12月」の年4回受け取ることができます。

権利落ち日はほとんどの場合月末です。

ちなみに配当金は米ドルで証券口座に振り込まれます。

ライバルETFのVYMやSPYDも配当金の受け取り時期は同じです。

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ライバル高配当ETFとの配当金比較

以下に「HDV」と「VYM」と「SPYD」の最近の配当利回りを示します。

HDV VYM SPYD
2019 3.80% 3.64% 5.13%
2018 3.43% 3.09% 4.32%
2017 3.59% 3.17% 4.08%

利回り計算式は「配当金÷株価」ですので、分母である株価が、配当金の増配率より高く値上がりすれば、利回りは下がることになります。

ここ最近の米国経済は高成長したにも関わらず、3%半ばもの配当利回りを出したHDVはやはり安定ですね。

ただ、HDVは(SPYDはさらに)設定からの年月が浅く、大暴落市場を乗り越えていません。2020年2月末から起こっているコロナショックをどのように乗り越えていくかも注目が必要ですね。

どれも優秀なETFですが、インカムゲインを中心に考える場合は、この配当金利回りは参考になると思います。

まとめ

米国高配当ETFのなかでも連続増配等銘柄の比率が高く、ディフェンシブ銘柄が多いと言われるHDVについてまとめてみました。

2020年4月現在は原油価格の下落によってこれからのエネルギーセクターがどうなっていくのか注目ですので、エネルギー比率の高いHDVに関しても注意が必要だと思います。

しかし超低コスト、超巨大なブラックロック社、安定した優良銘柄が多いHDVは高配当ETF投資としてとても魅力的です。

高配当ETFを考える際に、少しでも参考になれば幸いです。