研究を行うと、学会発表は論文で公表していきますよね。
そのときに、共著者(共同演者)を記載する順番に迷ったことありませんか?
自分が最初:筆頭著者(ファースト・オーサー)だけど・・・二番目は誰?最後は偉い人?などよくわからないことがあると思います。(私はそうでした)
実は発表分野や海外か日本かなど、慣習によって違うのでややこしいんです。
今回は共同演者の記載順番について簡単にまとめてみました。
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順番は慣習によって違う?
当たり前ですが、研究の責任者である筆頭著者が一番目にくることは誰でもわかりますよね。
筆頭著者のことを「ファーストオーサー」と呼びます。
迷うのは第二著者以降ですが・・
実は投稿する論文などによっても慣習が違うのです。
最近の欧米の医学論文では、共著者は研究の貢献度順に並べられていることが多いです。
しかし日本の医学論文では、職責者、教授、リーダーが共著者の最後に存在する傾向が強いです。
5人の著者の書き方を比べてみると以下のようになります。
現在の日本では、ラストオーサーが一番の権力者と位置付けることが暗黙のきまりのよになっています。
日本の学会では日本の書式に従ったほうがよさそうですが、海外の学会や論文では欧米に合わせたほうがいいかもしれませんので、確認(特にラストオーサーに)するといいと思います。
私は医学論文しか書いたことも読んだこともないのですが、物理の世界などでは共著者数が1000人を越えることもあるそうです。(そのため、共著者はアルファベット順に並べられるそうです)・・・医学論文ではこの人数は考えられないですね。
人数は何人まで?
論文や学会抄録に記載できる共著者は上限が決まっていることがほとんどです。
有名ジャーナルですと20〜30人程度のこともあるようですが、普通は5〜10人程度だそうです。
本当に研究に貢献してくれた人だと足りると思いますが、忖度していくと大勢になってしまいますよね。
研究に貢献していない人を記載することは日本の悪い風習ですので、実際に関わった人を上の慣習に従って記載していきましょう。
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まとめ
今回は論文や抄録に記載する共著者(共同演者)の記載順番をまとめてみました。
投稿する論文、日本なのか、世界なのかで慣習が違うので注意が必要です。
特に日本ではラストオーサーの位置付けが重要になっているので、欧米式に従って記載する際は、教授など最も立場の高い人に記載順番を確認したほうがいいかもしれません。(自分が最後でなくて不快になっても困りますしね。)
医学論文でもそれ以外でも、日本でも海外でも、共通の明確な決まりがあってくれればいいのにややこしいですよね・・・
少しでも参考になれば幸いです。