今回は文献管理ソフトである「Mendeley」の便利機能、「参考文献リストの引用スタイルをカスタマイズする方法」を紹介したいと思います。
Mendeleyの便利な機能として、参考文献リストを簡単につくれることがあります。
しかし、「引用スタイル」は様々な規格があり、投稿論文などでも違ってきます。
7000以上の引用スタイルに対応していますが、投稿雑誌などによっては若干相違がある場合があります。(特に日本の雑誌)
ほんの少し変えるだけかもしれんませんが、統一した引用スタイルが必要ですよね。
そんな時、今回ご紹介する「引用スタイルのカスタマイズ」を行えば簡単に引用スタイルを都合がいいように変更できます。
Mendeleyについては以下のサイトにまとめています(引用スタイルについても含む)ので参考にしてください。
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Word(ワード)を利用した参考文献リストの作成
Wordのプラグインを使用すると、Mendeleyを使用して簡単に参考文献リストが作成できます。
参考文献リストとは、以下の図のようなものですね。
こんな感じで論文や研究計画書、総説、自分なりのまとめを作る時にも大変便利です。
プラグインのインストールなどは以下を参考にしてください。
引用スタイルのカスタマイズ
それでは使用したい引用スタイルがデフォルトにはなく、インストールもできない場合のカスタマイズ方法にうつります。
まずは「Mendeleyデスクトップ」を開いて、メニューの「View」→「Citation Styles」→「More Styles・・・」を選択します。
土台にしたい既存の引用スタイルを選択します。(ゼロから始めることもできるようですが、大変な作業ですし、既存のスタイルから始めることをオススメします。)
土台にしたいスタイルが決定したら、選択した状態で右クリックをおして、「Edit Style」を選択します。
今回は日本語の雑誌を想定して、「SIST02(Japanese)」を土台にしてカスタマイズしてみます。
「SIST02(Japanese)」についていは以下のサイトを参考にしてください。
参考文献リスト:日本語論文スタイル【Mendeley便利機能】
「Edit Style」をクリックすると、インターネット接続下でブラウザが開きます。
以下のように、MendeleyのVisual CSL Editor に飛びます。
このような画面に飛んでいきますが、やや複雑ですので、丁寧に説明していきます。
まず、設定変更前の上記引用リストですが、使用すると以下のようになっています〔SIST02(Japanese)スタイル〕。
赤丸で囲った場所を矢印のように変更したいとして作業していきます。
先ほどの画面に戻って、続きを説明すると
以下の図に示す赤丸の「INLINE CITATIONS」の「Layout」を選択すると、そこの変更が行えます。
青丸の上付きを選択して、オレンジ丸の「(」を消去すれば、上記のように変更できます。
変更を加えると以下のようになります。(EXAMPLE CITATIONSで確認)
簡単ですよね。ついでに、参考文献リストも同様の書式に変えてみます。
今度は、「BIBLIOGRAPHY」の「Layout」の「citation-number(variable)」を選択して、オレンジ丸の「(」を消去するだけです。
これで以下のようにに変更されます。
他にもいろいろ変更ができますが、ひとまずこれで変更を保存してみます。
保存する前に「タイトル」編集しておくとわかりやすいです。
「STYLE INFO」から「Info」を選択して、下記のようにタイトルを自分がわかるように変更します。
続いて、保存作業に移ります。
画面左上の、「Style」から「Save Style」を選択します。
クリックすると、図のようにMendeleyデスクトップに転送を求められます。
「Mendeley Desktopを開く」を選択します。
Mendeleyデスクトップでこのようにスタイルが選択できるようになります。
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まとめ
今回は引用スタイルのカスタマイズ方法を記載しました。
実際はさらに詳しく設定ができますが、主要英語論文に投稿する場合はすでにデフォルトで入っているスタイルで問題ないかもしれません。
日本語論文など、若干違うスタイルの場合は、今回説明したように引用スタイルを変更してしまうと便利です。
論文やレビューなどの作成には、Mendeleyは大変便利ですので、是非利用していただき、この記事が少しでもお役にたてたら幸いです。
その他のMendeley便利機能は以下のサイトにまとめてありますので参考にしてください。
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